こんにちは、ETCの鈴木です。
あなたは1億円あったら早々と仕事を辞めますか?

 

土曜日の日経プラスワンにこのようなアンケート結果がありました。

 

「しない」という方が、2919

「する」という方が1201

 

どんな人が対象になったのか分かりませんが、とりあえず「しない」という方が多くて、ホッとしているところです。おそらく欧米で同じアンケートを取っていたら、「する」という方が多かったでしょう。

 

 

日本でいちばん古い書籍?と言われている古事記では、イザナミノミコトとイザナギノミコトの二人の神が(正式には二柱)、日本を開拓する仕事をしたとされています。

神が自ら仕事をするということで、日本では仕事は神聖なものとされています。日本は本来、仕事を通じて、学び成長するという意識が高い民族のような気がします。

 

一方、キリスト教が多い欧米では、アダムとイブが禁断のリンゴを食べたために、神から与えられた懲罰の一つとして仕事をさせられました。つまり、欧米では仕事は懲罰として与えられているのです。

ですから昔は奴隷制度があったり、また現在の欧米では早期リタイヤを好む方が多い。欧米には、リタイヤ出来るほどのお金を持ち始めたら、寄付をするという行為があります。ジョージ・ソロスやビル・ゲイツも多額の寄付をすることで有名です。寄付自体はとてもいいことですが、かなりうがった見方をすれば(本当にかなりうがった見方です)、寄付は懲罰の続きを行っているのかもしれません。

 

もちろん、欧米の方でも仕事が好きな方もいらっしゃいますし、仕事を通じて成長したいと思っている方見るでしょうが、欧米と日本では民族間での仕事の位置付けが、かなり違うように思います。

 

日本の欧米化が始まって60年ほどが経ちました。欧米化して良かったところ悪かったところそれぞれですが、少し前にプチリタイヤという言葉が流行ったほど、日本人の心の中にも早期リタイヤという意識が芽生えました。これがいいか悪いかはそれぞれの価値観があるので断言はできませんが、もしあなたが経営者であるならば、明らかに悪い考えです。

 

リスクをいかに分散するかは経営者が考えなければならないことです。

「お金」が至上とする価値観がいつまで続くか分かりません。今ではお金で買えないものはほとんどありませんが、将来「金をくれてもお前には売ってやらねぇ」という人が多くなるかもしれません。そうなると、いくらお金を持っていても何にもなりません。

 

そんな時でも仕事をしていれば、何かを生み出し続けているので、それを糧に暮して行けます。早期リタイヤは「お金>物」という価値観で成り立つ人生です。しかしそのような時代がいつまでも続くとは限りません。「物>お金」という時代では、いくらお金を持っていても、何にもなりません。敗戦後のドイツのハイパーインフレなどもいい例だと思います。

 

最近は奇跡や偶然で成功してしまう方がいますが、そんなものは長続きしません。そして、そのような方たちの結末がどのようだったかを伝えることもメディアではあまり流れていないようです。

話がだいぶ広がりすぎてしまいましたので、元に戻します。

 

 

 

一億円だと微妙なので…

あなたは100億円あったら早々と仕事を辞めますか?

 

この質問は、あなたが経営者としての資質があるかないかが問われていると思います。

 

 

 

PS

冒頭のアンケート結果で少し残念なところがありました。

それは「しない」と答えた方の理由が、「死ぬまでにお金が足りない」という理由がほとんどだったことです。

 

 

 

ETC治療家戦略研究会